旬の野菜でひとつきひとくぎり

今月は「菜の花」

慌ただしい日々の中で

季節の移り変わりを感じるのは、気温の変化や外の景色の変化など、様々な光景で季節を感じています。
食べることから季節を感じることも多いです。
食卓で季節を感じる食材を目にしたときには、「旬だなぁ」と改めて感じることがあります。

しかし、慌ただしく過ごしていると、いつの間にか季節を通り過ぎることもあります。
そんなとき、この記事を通して、少し立ち止まってもらえるきっかけになれば嬉しいです。

今では年中食べられる食材が多くなりましたが、やはり”旬”はあります。
毎月、”旬”の野菜を紹介していきます。
食卓に「あともう一品あるといいな」と思うときに、小鉢に”旬”のお料理を取り入れてみてはいかがでしょうか。

そして、毎月のひと月の区切りとして、本サイトから毎月ダウンロードできるカレンダーを準備しました。
お好みのサイズで印刷して、ご利用ください。

ひとつき、ひとつきに一呼吸をおいて、そしてまた次のひとつきへ、次につながります。

菜の花(なばな)

菜の花(なばな)は、1月から4月が旬のアブラナ科の野菜です。
アブラナ科はキャベツやクレソン、コマツナ、ダイコンなどがあり、菜の花も同じ仲間になります。

菜の花は栄養素のバランスが大変優れています。特に抗酸化作用*のあるビタミンA(βカロテン)、ビタミンC、ビタミンEを豊富に含んでいます。老化や病気の原因となる活性酸素の発生を抑える作用、免疫力の向上、老化防止、美肌効果があります。

料理をする上での注意点は、豊富に含まれるビタミンCを壊さないためにも、茹ですぎたり、水にさらし過ぎないようにするのがポイントです。また、花の部分は柔らかいので、茎の部分を先に調理してから最後にサッと合わせて調理します。

*抗酸化作用
体の中を錆付かせないようにする(酸化を抑える)作用。活性酸素を取り除き、生活習慣病を予防や老化を抑えることです。

今月の小鉢は「菜の花のからし和え」

少し苦味のある菜の花は、とてもクセになる美味しさです。鼻に抜けるその香りと、花の部分のふわりとした食感と茎の部分のシャキシャキした歯ごたえがとても良いです。
からしのアクセントが菜の花の美味しさを一層引き立てています。

・材料
菜の花   1束
めんつゆ  大さじ2
ねりがらし  お好みで

・つくり方
1. 菜の花を3cmほどにカット
2. お鍋に湯を沸かして、塩を入れてまずは茎を3分程度茹でる
3. 最後に花の部分を1分程茹でる
4. 茹でた菜の花は冷水で冷まし、水気をとる
5. めんつゆとねりがらしをボールに入れて混ぜ、そこに茹でた菜の花を入れて和える

菜の花のからし和え

今月のカレンダー

菜の花のイラストをつかったカレンダーです。
上は4月、下は5月のカレンダーです。
印刷を出力するときに、指定のサイズを選んで紙をセットしてご使用ください。

DOWN LOAD

葉書サイズで印刷しました。

4月カレンダー


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