美徳と暮らしでbitokurashi

引き算する整理収納

bitokurashiの主宰者小林朗子さんは整理収納コンサルタント。
単に住まいの整理を助けるという役割で終わるのではなく、整理するターゲットを住まい、ひと、街とへと広げ全体を俯瞰し、ひとの暮らしについて深く研究されています。
このコーナーでは小林さんが考える整理収納とは、彼女が提案したいbitokurashi (美徳と暮らし、人と暮らし)とは何かをライターによる書き起こし形式でご紹介します。
みなさんが、このbitokurashiの思いを感じてくださりますように。

※当サイトの主宰に対してインタビューを行い記事にしています。よって、敬称を使用しています。
「はじまりは整理収納との出会い」の続きです。まだお読みでない方はぜひそちらもご一読ください。

ものの引き算が整理収納の決め手

整理収納アドバイザーとして、その基本や応用については講座を経て勉強します。
ただ、より生活に密着した整理収納について理解したのは、実際に住まいにおかたづけにうかがって、みなさんからご相談ごとをお聞きしたり、お部屋を拝見させてもらってからになります。
その中で気づいたことの一つに、多くの方がお片付けというとまず収納することに注目されるという点があります。
お片付けとは、実は整理することが7割、収納することが3割で成立していると私は考えています。ですので、よりよく収納するためにはまず”もの”を整理することがとても大切なのです。
収納することは、取り出しやすさをと戻しやすさを考えてものを配置する作業でしかありません。
例えば、見た目をスッキリさせる為に収納グッズを購入して、持っている”もの”を綺麗に並べて入れる整理収納方法ですが、これだと”もの”を所有するという意味では収納グッズという”もの”が増えていますから、状況的には悪くなっていると思いませんか?
いまは安価に収納グッズを手に入れる事ができます。
ただ、整理収納をされる時にわざわざ収納グッズを買いに行くという行為はおすすめしません。
お片付けに伺って収納グッズが不要になることはよくあります。
私が提案するお片付け(整理収納)とは、いかに”もの”を整理するか、いわゆる「引き算」をするかです。

周囲からは「捨てたら?」と思われるような”もの”であっても、ご自身にとっては大切な”もの”があります。この「引き算」は、大切な”もの”を見つだすための重要な作業なのです。

Mabel AmberによるPixabayからの画像

整理するためのポイントは「いつか」を見極めること

とは言いつつも、では使わないものは引き算して全て捨てましょう、と流行りの断捨離を励行したいわけでは全くありません。
おかたづけの現場では、「仕分け」そのものが整理の作業になり、一番たいへんの作業です。ものその時、しっかりと考えていただくキーワードがあります。それは「いつか」ということについてです。
なぜものを所有し保持するのでしょうか?それはいつか使うから。ですよね。
例えばパソコン。これは毎日使うから保持しているものです。
では他のものならどうでしょう?
OL時代に着ていた肩パッド入りのジャケット、一生モノとして購入した毛皮のコート、20年前に使っていたスキー用品など、今は使ってないけど「いつか」使うかもと思って取り置いているものが物入れの中に眠っていないでしょうか?
「いつか使うだろう。」
未来の中の「いつか」ではなく、何ヶ月後なのかまた何年後なのかを自分でしっかりイメージして頭の中で書き出すことが大切です。
半年後に必要なのか、10年後に必要なのか、はたまたはっきりとした日が存在しないのか。
その「いつか」がはっきりしなかったり、もしくは数十年後と自分が気づくと、その時簡単にものの引き算をすること、手放すことが出来るのです。
この「いつか」を自分で発見することが、整理収納の大事なポイントの一つだと私は考えています。

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モノが整理収納できないために、モノを新しく購入することをストップしていましたが、やっぱり先にいらないモノをちゃんと整理しないといけないということですね。いつかは読もうと思っていた本、いつかは使うつもりの香水など、引き算する時は今であることがよくわかりました。

6月1日公開予定の次回では、小林さんが引き算について自身の考えを深められた高齢者の方を対象にした研究内容についてお伺いしてみたいと思います。
お楽しみに。

聞き手と書き手:Atsuko Niwa

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Akiko Kobayashi

当サイトbitokurashi 主宰。

不 動産関係の企業数社にて広告・広報業務を担当、在職中に整理収納アドバイザー1級資格を取得。

その後、武庫川女子大学大学院修士課程にて生活環境学を研究し、現在は整理収納コンサルタントとして、一般家庭や事務所の整理収納業を担う。その傍ら、使い手の無くなった着物や帯を新しい形へとアップサイクルする”Ofukuwake”や、各種セミナーでの講師業など幅広く活躍する。

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