写真で日常を切り取る、びとくらし
「びとくらし」のトップのメイン写真をいつもご提供いただいている、嵐祥子さん。
いつもの日常も切り取り方、感じ方次第で特別な日になることもたくさんあります。
そんな切り取り方を少しのぞかせていただきます。
「夏の日」
じゅうぶんに覚悟していたつもりでも、何度も「あついあつい」
自宅のベランダで、干したそばから乾いていきそうな洗濯物。
そんな暑い中でも元気に咲く夏の花、そのひとつに「アベリア」
白いラッパのようなちいさな花をたくさん咲かせているこの花は、
生まれ育った場所、何度か引越した先のそれぞれの土地、
セミの合唱、つめたいカルピス、スイカ割り、盆踊りの浴衣、
アベリアの咲く公園を歩き、
夏休みで誰もいない運動場。片隅には「さるすべり」
他にも、朝のうちだとあざやかな青いろの「つゆ草」や、いろんないろの「あさがお」に出会えます。
真夏日がつづく中、可能なかぎり外出を控えて過ごしていました。
そう言いながらも8月も終わりにちかづくと、カレンダーには、
汗をかき、上り坂を長く感じた気持ち。
日差しの強さ、空に浮かぶ雲の厚さ。
木陰で風がとおっていくときの心地良さ。
カレンダーには書き込まれない夏の日の一場面が、