インテリア探しやお部屋づくり、楽しくてわくわくすることですが、実際にはなかなか自分が思うように出来なかったことはありませんか?
空間デザインやインテリア製作コーディネーターとして活躍する小倉直美さんに、インテリア選びやお部屋づくりのコツなどをお聞かせいただきます。
観葉植物とつくる希望の空間
先日、クライアントからの依頼で4人住まいの住宅の家具、照明、カーテン、観葉植物、収納についての御相談でトータルコーディネートをする機会がありました。
希望される空間のイメージは、“西海岸を思わせるリゾートホテルのような空間”。
前にも少しお話しましたがいつも気を付けていることは、
独りよがりにならないこと、全体を俯瞰で見ることです。
まずクライアントにヒアリングをし、方向性を把握して、住居を観察します。
その後プランニングした内容をプレゼンテーションします。
その時に「すてきなチェアを見つけたのでこれを使ってほしい」、「ここはこれを飾りたい」などの意見があり、プランが崩れてしまいそうになる時があります。
私の仕事は目指している空間演出をブレないものにするために、舵をしっかりと取ることです。
重要なことはプレゼンテーションで「こんなインテリアコーディネイトなら期待できる」と思ってもらえるビジュアルを示し、わたしたち提案者とクライアント、全員が一つのイメージに向かって進めていくことだと思っています。
ですので、時には心を鬼にして希望を取りいれないこともあります。
さて、今回のテーマは“西海岸を思わせるリゾートホテルのような空間”です。
これも人によってイメージは様々。
しかし家族の年齢構成や住居のイメージと広さから、ぴたっと合致する空間が想像できるのです。
イメージを現実にするために使った観葉植物たちのご紹介
「西海岸」を彷彿させるためのインテリアコーディネイトの大きな主役の一つが観葉植物でした。
バルコニーや室内にボリュームを考え、目線にも配慮してレイアウトしました。
では、西海岸のイメージを演出するために利用した観葉植物の名前といくつかの写真をご紹介しましょう。
まず使ったのは大鉢のフェニックス「フェニックス」
そして「ウエストリンギアオーストラリアンローズマリー」
次に「ビスマルクヤシ」
テーブルに飾れる「フレボディウム・アウレウ」
その中でも、葉が柔らかく、銀色に輝くような色合いがあり、表面にとても細かい毛が特徴的な「シルバーアフリカーナ」
残念ながら完成後の写真をお見せすることが出来ないのですが、このようにインテリアイメージに合わせた観葉植物選びも空間づくりには欠かせない要素の一つです。
聞いたことも見たこともないような観葉植物が数多く手に入れることが可能です。
育て方や部屋の日当たりをお近くの花屋さんに相談してみてください。
詳しく教えてくれますし、適した植物をセレクトしてくれます。
ぜひ、みなさんも空間をイメージし、こだわって観葉植物を選んでみて下さい。
雰囲気を作り出すのに一役も二役も買います。