写真家からみえる景色

「雨の日の美術館へ」

写真で日常を切り取る、びとくらし

「びとくらし」のトップのメイン写真をいつもご提供いただいている、嵐祥子さん。
いつもの日常も切り取り方、感じ方次第で特別な日になることもたくさんあります。
そんな切り取り方を少しのぞかせていただきます。

「雨の日の美術館へ」

朝から雨がザーザーと降りつづく、仕事終わりの午後。「西宮市大谷記念美術館」へ立ち寄ってきました。

この美術館は、兵庫県西宮市を流れる「夙川(しゅくがわ)」近くにあります。
天気の良い日は、桜や松の木が整備された川沿いに、散歩をする人やジョガーが行きかう姿が多くみられます。

館内に入ると、正面入口からつづくロビーには大きな窓があり、よく手入れされた日本庭園が目の前に広がります。

その庭園にしつらえられた池に、雨が勢いよく降りそそぎ、無数の泡たちが生まれてはすぐに消えていきました。
こちら側に音は聞こえてきませんが、「ぱちんぱちん」と、はじける音を想像し、見ていました。

以前にも同じように雨がつよく降る日に、来館したことがありました。

併設されたカフェから、泡立つ池を見ていると、はかないようなおもしろいような不思議な気持ちになり「また雨の日に観にきたいな」と、考えていました。

そんな飽きない雨の光景を眺めながら、ロビーのイスに座り、ゆっくりと過ごすことができました。
うつくしい庭園を鑑賞できる空間も、この美術館の魅力です。

展示室をまわったあと、庭園を撮影しながらぐるりと散歩をしようと、傘を広げて外へ出たとたん、さらに強くなった雨あし。

あわてて葉がぎっしり生い茂っているメタセコイアの木のしたに入ると、雨にあたりませんでした。

雨に濡れるのはどちらかというと苦手でが、雨が降る様子を見たり、雨音を聞いたり、雨の香りはとても好きです。
傘を閉じ、木のしたでそのまましばらく雨やどりをしました。

庭園のあちこちに、現代美術作品の屋外展示がされていて、お気にいりを探しながら巡るのも楽しいひとときです。

天気によっていろいろな表情を見せる草木たち。
しっかりと雨を浴びて、みずみずしい葉を広げ、季節の花々を咲かせていました。

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Shoko Arashi 嵐祥子

2009年、デジタル一眼レフの面白さを知り「写真を撮ること」に興味を持ち、写真表現大学で作品制作を学ぶ。 その後、ウェディングフォトに従事、2012年からフリーランスカメラマンとして活動中。2015年から一児の母です。

https://arashishoko.localinfo.jp

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