<旬の野菜で、ひとつき、ひとくぎり>
昨今の新型コロナウィルスの流行に身体も気持ちもふさぎがちになる毎日が続いています。
こんな時こそ、旬の食材をありがたくいただき身体にパワーを心に元気を与えることが大事。
ぜひ、今月の旬のお野菜「ふき」を使ったお料理を皆さんも試してください。
季節の移り変わりを気温や景色そして食からもしっかりと感じましょう。
また、まだまだ不便な生活を強いられている方もたくさんいらっしゃると思います。
少しでも早く”いつもの毎日”が皆様のもとに戻りますことをお祈りします。
この記事では「旬の野菜」をイノウエリリコさんのイラストと、今晩の夕食にもすぐに役立てていただけるような簡単な小鉢レシピでご紹介しています。
本記事トップにあるイノウエリリコさんが描いたイラストは、月間カレンダーとして本サイトからダウンロードしていただけます。
ひと月の区切りとして、お好みのサイズで印刷して、ご利用ください。
ふき(Fuki, Japanese Butterbur)
今月は「ふき」です。
ふきと言えば、その若い芽の部分は「フキノトウ」としてよく知られ、ほろりとする苦さが特徴的な春の訪れを告げる山菜です。
お弁当の歌にもありますが、ふきは筋が多く、灰汁が強いことでも知られていますが、独特の味わいと歯ざわりがクセになるお美味しさがあります。
原産地は中国や日本で、英語名からもわかるように海外ではあまり食されていない様です。とある英語のサイトでは、灰汁抜き作業も”Aku-nuki”と表記されているくらいでした。
「美しいモノにはとげがある」の様に、「美味しいフキには灰汁がある」ですね。
生のフキを使ってお料理される際はしっかりと灰汁抜きは行ってください。
今月の小鉢は「ふきと高野豆腐の煮物」
・材料
ふき 3本
高野豆腐 2枚程度(ふきとのバランスをみてお好みで)
出汁 400cc
うすく醤油 大さじ1
砂糖 小さじ1
みりん 大さじ1
酒 大さじ1
・つくり方
1.フキの下準備をおこないますので、お鍋に水をたっぷり入れて沸かし、その間にフキをまな板の上で塩でコロコロ転がします。そして、フキをお鍋に入るサイズに切って、沸騰したお鍋に入れます。
2.高野豆腐は水で戻しておき、水を絞っておきます(水で戻す時間はそれぞれの商品でご確認ください)。
3.1.のふきが少ししなるぐらいになったら、お鍋から出して水で冷やします。冷やしたら皮を向き、5cm程度にきります。
4.鍋に、出汁、うすくち醤油、砂糖、みりん、酒をすべていれてひと煮立ちさせます
5.そこに高野豆腐を入れて15分程度煮ます
6.さらにフキをお鍋に追加して10分程度で完成です
*だし
だしは、昆布とかつおぶしを約10時間水出ししたものを料理で利用しています。
今月のカレンダー
イノウエエリコさんによる「ふき」が描かれたカレンダーです。
小さな動物や昆虫たちが、大きな葉っぱの下で雨宿りしていそうなかわいらしいさ。
でも茎には幻覚作用があるそうですよ。薬用にも使われるそうです。
<イノウエエリコさんからのメッセージ>
描いているときに、幼い頃友人の家の庭にフキがたくさんあり、雨傘のようにしていたのを思い出しました。
ふきのとうは天ぷらなどで食べますが、フキは最近全然食べていないので、今春いただきたいと思います!
‣DOWN LOAD
印刷を出力するときに、指定のサイズを選んで紙をセットしてご使用ください。