時をこえて、今着たい洋服を作る。

布クラフト創作アーティスト 植田朋子

先生との出会いは、先生が西宮で開催している着物リメイク教室※に通い始めたことがきっかけです。

先生のデザインはとてもシンプルですがオシャレでいつまでも着れる素敵なデザインです。
そのセンスやデザインにはいつも魅了されます。
創作する際の発想や行動力は私も大変学ばせていただいています。

今回は先生が創作活動を始められたきっかけや、先生の発想や考え方についてお話しをお伺いしました。

先生が創作活動「着物リメイク」を始めたきっかけ

「着物リメイク」のきっかけは二十数年前、母のために叔父が着ていた手織りの木綿絣で作った立食パーティー用のコートでした。
サイズを自由に仕立て直しのできる着物は、祖母から母へ、母から娘へと、又、人からいただいたり差し上げたりと、懐かしい思い出と共に人と時をつなぐ日本の美しい文化そのものと感じました。
そのことをきっかけに、「着物リメイク」での創作活動を始めます。

そして創作した「着物リメイク」の展示販売を始めました。
展示会に来ていたくお客様から背中を押していただきながら、展示会を行う機会も増え、都心でもたびたび開催しました。
そして、お客様からのお声があって教室の開校や本の出版などのお声がけをいただくことになりました。

「着物リメイク」で心掛けていること、そしてその魅力

近頃、生活様式もすっかり変わり、日常の服として、着る機会の少なくなった着物を活かし、今の服として着繋いでゆきたいと考えています。

『時をこえて、今着たい洋服を作る。』という思い、そして「着物リメイク」を始めた頃より変わらず心掛けている事があります。

・ 元の着物の美しさを損なわない
・ 今の洋服と調和する
・ 着る人の自分らしさが滲み出る

着物は主に絹、麻、木綿など天然素材が使われており、染め織りなどの技術にはすばらしいものがあります。
この上質な素材が大きな力となり、前記の三点を心掛けて作ればきっと、自分らっしい素敵な洋服が出来ることでしょう。

さらに、「リメイク」の方法として新たに独自の素材を作り出すことが出来ます。
例えばミシンキルトを施したり、刺し子をいれたり、弱った布を活かした裂き編みや裂き織り等々、アイデアと手仕事を加えて自分らしい新たな素材を作り出し、愉しんでゆくことができます。

これからも、着物地を活かした服作りと共に、日本の女性を最も美しくしてくれる着物を、慈しみながら装う愉しさも味わってゆきたいと思っております。

先生が大事にしている5つのこと

お話しをお伺いしている中で、先生からたくさんのことに気づきかせていただきました。
少しですがご紹介します。

(1.) 先生はとても活動的で様々なことに挑戦し続けています。それはどのような思いからなのでしょう
「やることが早い、思ったらすぐに行動する」
何かやりたいと思ったことは心が動いているのだから、そのときにやりたいと思う。
例えば、部屋の飾りや家具の配置が気になれば、すぐに行動にうつします。

(2.) 先生のお部屋には先生の好きな家具やインテリア雑貨、また先生のルールに基づいたものが配置されています。素敵な空間ですがどのように選択しているのでしょう

「好きか嫌いかはっきりしている」
素敵だと感じるものは好きなもの、買い物に行っても好きなものははっきりしている、手に取って迷っても帰り際にやっぱり気になって手にしてしまうこともしばしば。好きなものはやっぱり惹かれるし、気になります。

(3.) 先生の創作品はシンプルなデザインですが、ひと工夫されていてそのポイントにとても惹かれます。その発想はどこからきているのでしょう

「デザインは全て○△□から発生していると考えいるので、その点が創作活動のポイント」
デザインはシンプルなものにデザイン性を加えた感覚です。形は全て円、三角、四角からなっている。

(4.) 先生のデザインは工夫だけではなく、とても美しいですが身に付けるのは難しいです、どのように感性を磨けば良いのでしょう

「美しい感性を磨くことが大切」
私自身も学生時代の先生に教わったことですが、美しいものに磨きをかけるためにたくさん見て、接する、触れるることが大切です。
洋服だけに目を向けるのでは無く、日本の良さ、神社仏閣、音楽、映画や演劇など様々な分野に目を向けること。
人それぞれ美しいと感じるものは違いますが、自身が感じる美しいものです。

(5.) 先生は「仕事」をどう捉えているのでしょう

「人との出会いが大切」
以前は仕事とは『責任があること』だと思っていました。今は服づくりを通じて心地よく人とつながり合えること、またその心地良さが、さらに人を通じて広がっていくこと、分かち合えることが仕事だと感じます。
これまでの私もたくさんの方々との出会いが今につながっています。

「着物リメイク」教室への思い

着物リメイク教室で思うことは、「ものづくりはやはり楽しい。」ということです。
完成したときの喜びや、普段触れない生地や素材を楽しむことも大切な目的です。しかし、教室を開くことで人と人との触れ合いで幸せになれて、それがまた広がることが嬉しいです。

– インタビュー以上 –

今回はいろんなお話しをしていただきありがとうございました。
2018年春には「1DAY レッスン」も開催予定ですので、改めて「bitokurashi.com」でも案内させていただきます。

※西宮教室
日時:毎月第3水曜日
午前10時~午前12時30分(2時間半)
場所:〒662ー0832 兵庫県西宮市甲風園1ー8ー11 5F「エビータの森」 C教室
阪急西宮北口駅より徒歩3分
お問い合わせ・申込み
電話:072-751-8253 (平日10:00~16:00)


植田朋子

東京・大阪を中心に布クラフト創作&個展活動を続ける。著書「着物リメイクの楽しみ」(日本ヴォーグ社刊)を出版

大阪・名古屋・西宮にて着物リメイク教室開催中

東京都出身。女子美術大学短期大学卒業。

1995年以降、東京、大阪、松山にて個展活動を続ける。

1996年 日本クラフト展 入選

1998年 伊丹国際クラフト展 2部門入選

2000年 2000年朝日現代クラフト 展奨励賞

www.at-random.jp/

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