イタリア時間で旬の野菜でひとつきひとくぎり

イタリア時間で旬の野菜「Agretti」

旬の野菜、 Italia編をお届けします

毎月お届けしている「旬の野菜で、ひとつき、ひとくぎり」。
今月は少し重めの話題だった”イタリア時間”のライターから、せっかくなのでイタリアらしい今の話題を紹介したいと提案がありました。
イタリアと言えばやはり食。
この季節にイタリアでは必ず食べるこのお野菜、ぜひ現地での食べ方を見てみましょう。

日本のオカヒジキのイトコ

外出することが憚れるこの時期、唯一ルーチンとして定期的に訪れるスーパーマーケットには、
春らしいお野菜が続々と登場しています。
その中でも私が大好きな野菜は「Agretti(アグレッティ)」。
イタリアではBarba di Frate(僧侶のひげ)とも呼ばれています。
日本のオカヒジキと似ているのですが同属種では無いとのこと。
オカヒジキの味わいを覚えていないので比較は出来ないのですが、
このAgrettiはほんのりと塩気があり、なんとも不思議な味わいが魅力的です。

Agrettiの食べ方

Agrettiはイタリアの野菜の中では高額帯に入ります。
1Kgで3~4€。
じゃがいもや人参などの常備菜が1kg1ユーロ前後ということを考えると、「高額帯」に属することが理解していただけるのではないでしょうか。
一把として売られている量は大体400~500g程度。
あくまでも、旬の味わいを楽しむものなので、野菜炒めのキャベツのように大量に食べるというわけでは無いようです。

今回は2種類のお料理を用意してみました。

一品目はAgrettiの簡単サラダ

作り方はとても簡単。
200g(二人分)程度のAgrettiを塩茹でます。
茹でる前にAgrettiは根の部分を切り取り、水洗いし土をきれいに落とします。
茹で時間は10~12分程度。
湯をしっかり切り、流水で冷やして軽く絞ります。
そこに、適量のレモンとオリーブオイルをかけて出来上がり。
塩茹でにしていますし、Agrettiが持つもともとの塩気で味わいもしっかり。
シンプルさの中にAgrettiの個性が際立つ一品です。

二品目はAgrettiのフリッタータ

フリッタータとはイタリアでは「卵焼き」を意味します。
オムレツにも似ていますが、こちらではフリッタータは定番料理の一つで、フリッタータ専用のフライパンも存在するほどです。まるで日本のだし巻き卵ですね。

さて、このフリッタータも実に簡単です。
塩茹でしたAgretti 200gを4個分の溶き卵に加えます。
(Agrettiは3cmほどの大きさに切り刻んでおくとまとめやすくなります。)
そこにパルミジャーノ・レッジャーノのすりおろしも加え混ぜ合わせます。
フライパンに大さじ1のエキストラ ヴァージンオリーブオイルを加え熱します。
油が熱くなったら、溶き卵とAgrettiを加え、卵が固まるまで簡単に菜箸でまぜます。
卵が固まりだしたらフライパンに蓋をして底が軽く焦げるまで待ちます。
表面が軽く固まったら、フライ返しで裏返し、この段階で火を止め予熱のみで調理します。
ふわふわに焼き上がった卵にAgrettiの美味しい塩気と軽い苦味がとても合う不思議な美味しさが楽しめます。

2つのお料理は簡単なのにまさに「春」の味。
日本でもイタリア野菜が多く栽培され始めていると聞きます。
ぜひ「僧侶のひげ」を見つけられた場合は、この簡単イタリア料理をお試しくださいね。


Atsuko Niwa

イタリア在住。現在はワインや蜂蜜を日本に輸出する業務に携わり、翻訳、日本語教師なども徐々に行っています。

出版広告業界を経て、その後15年弱、不動産業界の広報・採用業務に携わる。40歳目前に違う世界を見てみたくなりワイン業界へ転身。イタリアに興味を持ったのは、様々な種類があり個性豊かなイタリアワインをよく飲む中で、イタリアワインについているエチケットが自分で読めたら、もっとワインを愉しめるのではないかと思いイタリア語を習い始めたのがきっかけ。 その後、3ヶ月間イタリア旅行へ行き、アモーレと出会い、41歳の冬にイタリアに渡り、現在に至ります。

AIS認定ソムリエ、WSET Level2(ワインを理解するうえで不可欠な知識を得ることを目指すイギリスの資格)。

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