インテリア探しやお部屋づくり、楽しくてわくわくすることですが、実際にはなかなか自分が思うように出来なかったことはありませんか?
空間デザインやインテリア製作コーディネーターとして活躍する小倉直美さんに、インテリア選びやお部屋づくりのコツなどをお聞かせいただきます。
自分の欲しいものを形にする
9月10日に兵庫県芦屋市にIl piccolo magazzinoがプロヂュースするイタリアで焙煎された豆を使ったエスプレッソが飲めるカフェ『Il mattino caffe italiano』をオープンしました。
デザインコンセプトは、イタリアを感じていただけるモダンスタイルのカフェです。
イタリアでは、歴史ある石造りの建物を何度も何度もリノベーションして、あの何とも言えない素敵なお店や街並みを形成しています。
『Il matiino』もそんな雰囲気を持ったお店にしたいと考え、アンティークとセンシティブが融合した他には無い空間を創造しました。
店のシンボルとなるテーブルやシャンデリア、アンティーク家具はイタリアから輸入したものでコーディネートしています。
お客様からも「素敵」と好評いただく店の看板イメージ的な「溶岩」でできたテーブルが有るのですが、実は既製品ではなく、私の「欲しい」気持ちを形にしたものなのです。
このテーブルのメーカーDOMIZIANI DESIGINとの出会いは昨年のミラノサローネです。
ミラノサローネとはイタリアのミラノで年に一度開催される家具の博覧会で、世界各国からインテリアメーカーが集まります。もちろん博覧会に訪れるのも世界各国からのインテリアに関わるバイヤーの方や建築デザイナーの方々。規模的にも世界一を誇るもので、全てのブースをしっかり見学するためには1週間では足りないほどです。
数多の出品作品を目にしたのですが、その鮮やかで独創的なデザインの天板、またそれ溶岩でできていると聞き、とても驚きました。
メーカーである『DOMIZIANI DESIGIN』は1987年の創業以来国内外で素晴らしい数々の商品の提供をしています。
石や溶岩を用いたデザイン性豊かな板状の素材が特徴で、床、階段、壁材などを制作し、また、木・スチールと組合せて屋外および屋内のテーブル、チェア、鏡、陶器オブジェクトなど幅広い製品も提供しています。
常に時代に合った製品制作を研究し続け、彼らのブランドの確固たる価値をもたらしています。
使用されている石や火山の溶岩の素材の強度は高く汎用性があり、また、彼らの持つ卓越した加工技術は美しいカラーと装飾を可能にします。
彼らの作品にすっかり魅了された私は、イタリアから帰国後すぐに片言のイタリア語を駆使しコンタクトを取り、オリジナル製品の制作依頼をしました。
そしていろいろな困難を乗り越え、1年以上の時を経てやっと今年の8月末に日本へやってきました。
私達は既製品の家具を選ぶことに慣れていますので、気に入った家具を置きたいがために、空間づくりそのものその家具に合わせたり、もしくは空間に合わせる為の家具選びを強いられたりもします。
ですが、この様に自分が欲しいと思った唯一無二のものを作り上げて、希望するインテリア空間に仕上げていくことにも、ぜひどんどん試していただきたいと私は思います。
ちなみにこちらのテーブルは屋内、屋外ともに設置でき、サイズも日本の家に合わせてカスタマイズができるので、ダイニングテーブルやバルコニーテーブルとしても素敵なコーディネートが可能です。
ご興味のある方は芦屋の『Il mattino caffé italiano』へお越しいただき、DOMIZIAN DESIGNのテーブルにて、ぜひ美味しいエスプレッソをお召し上がりください。
DOMIZIANI DESIGN https://www.domiziani.com/